簡単で速い道よりは価値があり意味のある道を歩む、女優パク・ウンビンの挑戦がもう一度輝いた。今は一つのジャンルになったパク・ウンビンの「無人島のディーバ」が成功を収め興行不敗の記録が続いた。

3日に終演したtvN 土日ドラマ「無人島のディーバ」は全国世帯視聴率基準9%、最高視聴率10.5%を記録し自主視聴率を更新して有終の美を飾った。

「無人島のディーバ」は15年ぶりに無人島から救助された歌手志望性ソ・モクハのディーバ挑戦記を描いたドラマだ。この作品でパク・ウンビンは、事故で無人島に15年間漂流してから救出されたソ・モクハ役で出演した。ソ・モクハは優れた歌の実力を備えた人物であるだけに、これを演じるパク・ウンビンもやはり立派な歌の実力を見せなければならなかった。ここで女優パク・ウンビンの挑戦と努力が輝いた。

パク・ウンビンはSBS『ブラームスは好きですか？』からKBS2『恋慕』、 ENA 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』まで、毎作品ごとに新しいチャレンジをしながらスペクトラムを広げた女優だ。『ブラームスは好きですか？』ではバイオリンを愛する音大生チェ・ソンア役を演じ、指にタコができるほどバイオリンの練習をしながらキャラクターに溶け込んで、『恋慕』では時代劇に挑戦する同時に男装女子キャラクターを消化した。特に『恋慕』を通じて繊細な感情から王世子になったイ・フィと本来の姿であるタミの２つの姿を見せ、作品の完成度も高めた。パク・ウンビンの繊細な演技のお陰で、キャラクターと作品の完成度が高かったという評価だ。

韓国ドラマの新しいページを開き、2022年最高の好成績作品とされる『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』では自閉スペクトラムを持つ弁護士ウ・ヨンウ役を演じた。特にパク・ウンビンの努力がこの作品をより価値のあるものにしたという評価だ。これまでメディアで扱ってきた定型化された自閉スペクトラムとは違い、行動よりは視線に焦点を合わせて先入観をなくし社会的認識を変えた。このドラマでパク・ウンビンは「百想芸術大賞」で大賞を受賞し、その努力を認められた。

このようにすでに名前の値が証明されているにも関わらず、簡単な道を歩むことはない。パク・ウンビンはtvN「無人島のディーバ」で歌手という職業に挑戦したが、代役を使わずに直接練習をして歌手の役割をやりこなした。パク・ウンビンは「歌を私の声で歌わなければ本当の気持ちがちゃんと伝わるかなと思った」として「どうしても100%私の声を聴かせることが視聴者の皆さんに届くと思った」とその理由を伝えた。それだけでなく、方言と無人島で過ごしただけに世間知らずのソ・モクハの設定などを繊細に表現し、ドラマの完成度を高めた。

パク・ウンビンのこのような努力に3.2%の視聴率で始まった「無人島のディーバ」は9%の最高視聴率で最終回を迎えた。特にパク・ウンビンの熱演がドラマのヒットに繋がったという。 

どんな作品でも自分のものに消化し、今は一つのジャンルになった女優パク・ウンビン。彼女の意味にある挑戦が待ち遠しい理由だ。